読書と映画の記録

読書と映画の記録です

2023-01-01から1年間の記事一覧

2023年12月に読んだ本のまとめ

他の人がやってていいなあと思ったので、自分もやってみる。 小説ブルーピリオド あの日の僕ら / 行成薫, 山口つばさ おこじょさんの家飲み家ご飯 / ヤゼ 近畿地方のある場所について / 背筋 傲慢と善良 / 辻村深月 教室がひとりになるまで / 朝倉 秋成 恋に…

痛快復讐コメディ!ゴゴゴゴーゴーゴースト(5巻完結)感想

社内不倫の末、捨てられ傷心しヤケ酒で死にかける主人公、ウシロ。そんなウシロの前にオネエの幽霊、正子が現れる。正子はウシロにウシロを捨てたあいつ祟っちゃおうよ、と持ち掛ける。 それから2人は、ムカつくやつらを祟る生活をはじめるが…!? という、…

宗教とは何のためにあるのか、を考えさせられる話【スリーピング・ブッダ 感想】

※ この記事には、宗教に関する内容が含まれています。 寺の跡取りである広也と、バンドを挫折して僧侶の道に進んだ隆春。対照的な2人が、同じ寺で修行に入る。個性豊かな同輩、先輩に出会い、修行の中で2人はお互いを理解し、仏教への理解を深めていく…とい…

儚い羊たちの祝宴 感想

儚い羊たちの祝宴読みました。 良家を巡る不思議な物語。つながっているような、つながっていないような、話たち。 良家の人々なのでどの話もお上品にはじまるのですが、だんだん雲行きが怪しくなる。いえ、最初から『ちょっとヘンだな』と思うのですが、凡…

妻に先立たれた孤独な男性の結末は、 - 幸せなひとりぼっちをみました -

妻に先立たれた孤独な老人、オーヴェ。 職も失い、首を吊ることを決意するが、にぎやかな隣人が引っ越してきて、首を吊る機会を逃してしまう。 にぎやかな隣人に巻き込まれ、首を吊る機会を逃し続ける彼。隣人一家とのつながりもでき、ひとりぼっちでは、な…

湿地に住まう貧しい女は、本当に殺人犯なのか?それとも世間の印象による冤罪か?

話は裁判シーンからはじまる。 湿地でひとり死んでいた、裕福な青年、チェイス。湿地にひとり住む女、カイアに彼の殺害容疑がかけられる。湿地にひとり住む彼女は『湿地の娘』と呼ばれ、気味悪がられている。陪審員も彼女を気味悪がる人たちになる。 彼女は…

少年たちと探偵と怪盗を巡る甘くてほろ苦い話、『銃とチョコレート』を読了しました

20を超える品々を盗んだ怪盗ゴディバ、それを追う探偵ロイズ。主人公である少年リンツのまわりでは、探偵ロイズはみんなの憧れだった。父に渡された『ある品』が少年リンツを探偵ロイズとつなげ、冒険に導いていく…………! という、児童書のようなあらすじ。 …

母によるゲイバー再生物語、ステージ・マザーを見ました

あらすじからして面白そう!と思ったのでステージ・マザーを見てみました。 ある日突然届いた息子の訃報。悲しみながら葬儀に行くと、そこは葬儀なのに踊り歌う不思議な光景。どうやら、息子はゲイバーを経営していて、自身もドラァグ・クイーンとして活動し…

殺し屋の集う列車で起きる波乱の物語、ブレット・トレイン見ました

フォロワーさんに『吹替の声がいいのよ~』って聞いて気になってたブレット・トレインがAmazonPrimeで配信されてたので見てみました。 主演はブラッド・ピット。原作は伊坂幸太郎の『マリアビートル』。 伊坂幸太郎作品の映画化の主演がブラッド・ピット、と…

死の商人の物語、『ロード・オブ・ウォー』を見ました

死の商人の物語、『ロード・オブ・ウォー』を見ました。 楽しい要素はない、淡々と武器商人のユーリが武器商人になるきっかけからその先を描かれる物語です。 ソビエト時代のウクライナから亡命してきたユーリと弟と両親。ユーリはあるキッカケで銃に目覚め…

チェコの民話に着想を得た映画、『オテサーネク』を見ました。

チェコの民話に着想を得た映画、『オテサーネク』を見ました。 不妊に悩む夫婦。夫は妻の気休めのために、別荘を購入する。別荘の庭を整備している最中、赤ちゃんっぽい木を見つけた夫は、ニスを塗って、妻にプレゼントする。妻はそれを、本当の子だと思い込…

『マガディーラ 勇者転生』をみました

ちょっとイマドキの小説みたいなタイトルですが『勇者に転生』ではなく『勇者が現代に転生』の方です。 400年前に悲しい別れを告げた2人が現代で生まれ変わってまた出会う…のですが、『なんか運命』を感じつつも、思い出してはない2人。そんな中、覚えてる方…

『きっと、またあえる』をみました

『きっと、またあえる』を見ました。 ちょっとしんみりして終わる映画が続いたので、インド映画ならちゃんと気持ちよく終わってくれるはずだ…!と信じて視聴を開始。大当たりでした。激推しするような何かがあるわけではないですが、良い週末で終わりたい時…

アフリカン・カンフー・ナチス

悲しい映画を見たので次は面白い映画を見ようと思って選んだのですが、ちょっと面白いというか冷静にツッコミまくりたくなる映画でした。笑える感じではないです。 ストーリーは『ヒトラーと東条英機が実はガーナで生きていて、なんか横暴してる』みたいな感…

スウィング・キッズをみました

スウィング・キッズを見ました。 ジャケットがかなり明るめなので明るい映画だと思ってたんですが、かなり怒涛の展開でした。 時は朝鮮戦争の時代、アメリカ人と朝鮮人捕虜がタップダンスを一緒にやる話。これだけ聞くととても明るい話に聞こえるのですが、…

BEASTARSを全巻読んだ

気づいたら完結してたので、全部読んでみました。 主人公であるハイイロオオカミのレゴシが繰り広げるてんやわんやなんですが、ストーリーも良いのですが、個人的にとても好きなのが彼らの生態について。動物をベースにしつつ人型となっていますが、元々動物…

多様性はなぜ必要なのかを改めて考える - 『多様性の科学』よみました

多様性の科学を読みました。 表紙が目立つのでなんとなく手に取ったのですが、『CIAはなぜ、911を防げなかったのか?』に始まる、興味深い本でした。 多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織 作者:マシュー・サイド ディスカヴ…

LAMB見ました

LAMBを見ました。北欧系の映画という前情報だけ聞いていたのでミッドサマーみたいなのかなと思ってちょっと怖がってたんですが、ミッドサマーとは別方向の怖さでした。 アイスランドの羊飼いの夫婦の話なのですが、ジャケットの通り妻の側が抱いている子羊が…

希代の詐欺師の人生の物語 - キャッチ・ミー・イフ・ユーキャンを見ました

何かの本でタイトルを見かけて印象に残ってていつか見ようってずっと思ってたんですがやっと見ました。 タイトルしか知らなかったので『つかまえてごらんなさ~い』って感じのラブなやつだと思ってたんですが、タイトルの通り主人公は詐欺師なので『捕まえら…

ちょうどいい甘さの男女が楽しめる!神木啓さんの2作品を読みました

KindleUnlimitedで表紙でピンときたので読んでみました ダンジョン・マリッジ・インタビュー 魔法が得意でちょっと勝気な王宮魔術師リーリエと、獣人の王宮騎士ノルベルトがダンジョンでお見合いする話。 ダンジョンでお見合いはこの世界ではメジャーなイベ…