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カリフォルニアで、メキシコ移民がすし職人を目指す! - 『イーストサイド・寿司』感想

なんか元気が出る映画を見たいと思って、なんか元気出そうだし美味しそうだからこれにしよ!と思ってチョイス。

カリフォルニアで果物屋台を営むメキシコ移民のフアナ。父ひとり、娘一人を養うために今日もがんばる…………が、強盗に襲われ、この先を考える。そんな彼女の目についたのが、日本食レストランの求人。最初は裏の厨房で能力を発揮するが、彼女はだんだん寿司に興味を持つ。が、父も娘もあんまり興味なさげ。父はメキシコ人なんだから、タコス屋で働いた方がいいだろう、と言うが、それでも彼女はすしをやりたい。

しかし、メキシコ移民がすしをやるには、能力だけじゃないハードルがあって…………?

 

という話。人種を見ずに彼女自身の能力を評価する人、人種を見て彼女自身の能力を見ようともしない人、彼女自身の能力は評価していても人種を気にする人、色々出てくる。私は『人種なんか関係ないじゃん!ちゃんと修行して美味しければいいでしょ!!』派なので主人公がんばれーーー!!!と思いながら時々怒りながら見ていた。

喜怒哀楽揃って最後はちゃんと笑って終われる結末。作中のお寿司が食べてみたくなる良い映画でした。

 

つづきはネタバレあり感想

 

イーストサイド・寿司

イーストサイド・寿司

  • ダイアナ・トレス
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いい映画だった~~!いい点すごい色々あるんだけど、やっぱ記憶に残るのは主人公フアナの父と娘の寿司への態度の変わりよう!娘は最初はよーわからんってだけだったんだろうけどちょっとめんどくさそうにしてたし、父はやだよ生魚なんてって感じだったのに、あっという間にフアナの大会出場を応援してくれるまでになって…………よかったよかった。家族に応援されないことほどつらいことはないと思うので、ほんと良かった。

 

あと面白いな~~と思ったのが、アキが包丁をプレゼントするところ。『刃物のプレゼント』は日本はどちらかといえば『縁起が良い』とされていて、あんまり忌避する慣習がないんですよね(結婚の時とかでは避けるそうですが)。
では、刃物のプレゼントを忌避するのはどこの慣習かというと、中国なんですよ。アキの同僚、中国人と韓国人でしたよね。なのでこの慣習は同僚から受け継いだか、あるいは長いアメリカ暮らしで覚えたものなのかな、と思います。つまり、アキは日本人だけど、アキにも日本人のものではない慣習を持ってるんですよね。
なんていうか、『日本人』というルーツにどれほどの意味があるだろうと、混ざっても良いのだ、みたいなのを感じました。大事なのは相手を大事にすることなんじゃないかなあ、と。

 

あとやっぱ好きなのが日本人がサルーっていってメキシコ人が乾杯って言うところですよね~~なんかね、いいですよね、ほんとになんか、すごいじんわりとくる良さの場面です。

喜怒哀楽揃ってるしすごいいい映画だったな~~と思います。ちょっとテンプレがちなところはあるけど、そこがまた良いところ、って映画でした。

元気だしたい時におすすめの映画です。おなかすいてる時にはおすすめしません。