不祥事をやらかし、テレビからラジオに左遷された主人公。ある日、主人公のラジオの電話対談コーナーにテロ予告が舞い込む。主人公は最初悪戯だととりあわないが、スタジオ近くの麻浦大橋が本当に爆破されてしまう。
このネタで視聴率を稼ぎ、テレビのキャスターに返り咲こうと上司やテロ犯や色々なものと掛け合いをする主人公。果たして主人公はテレビのキャスターに返り咲くことができるのか?そして犯人はいったい誰なのか?手に汗握るサスペンス!!
という感じ。
強敵なのが上司や偉い人たち。ちょっと圧が強かったり騙すのが上手だったりしないと上に上がれないのかな?ってくらい本当クセが強い。主人公も不祥事で左遷されてるからワルの側かな?って思ってたけど、なんていうか『ワルいことはバレないようにやれば上にいける』がこの映画の世界観では通用するんだ…!という世界観。
テロ対策班を平気で見下す偉い人であったり、ほんとにほんと、なんで!なんでそういうことするの!!の連続。ワルかと思ってた主人公は結構人情派であることが判明して段々主人公に感情移入してくる。
そんな中の結末。本当。韓国映画は心に残るのが上手だなと思います。
つづきはネタバレ有感想です
韓国映画は見るたびに『どうして』ってなるので半年に1回しか見ないのですが、今回も『どうして』ってなる作品でした。
最初は主人公も嫌なヤツだな~~と思いながら見てくんですが、主人公を上回る嫌なヤツが出るわ出るわ、ちょっとくらい嫌なヤツじゃないと上に行けない世界なんだろうな~~嫌な世界だわ~~~って思いつつ、主人公の嫌なヤツといいヤツの間で揺れ動く心を見守る。
そして明かされる犯人の実像。主人公は最初から徹底して『国のせいで俺の同僚は死んだ、大統領をだせ、謝罪をしろ』と言ってますが、本当にね、ガチ同僚だとしてもだいぶしんどいなと思ったのに韓国映画はそれを上回るしんどさをもってきます!どうしてそんなことするの…?犯人の結末もどうしてそんなことするの…。ほんと…。
そして主人公の結末。主人公、最初は嫌なヤツだな~と思ってたところから、主人公が人情派っぽいことを感じてちょっといいヤツじゃ~んって思い始めるじゃないですか。私以外の視聴者も主人公にだんだん感情移入する人は多いと思うんですよ。それ以外の人があんまりなのもあるけど、主人公は結構一般的な感性の持ち主なんですよ。
だんだん主人公いいヤツじゃ~んって思ったところからの、あの結末。韓国映画だし主人公の思惑通りにテレビに返り咲いてハッピーちゃんちゃんって結末にはならないだろうと思ってたよ?思ってたけど、そんな展開だと思わなかったよ…あんまりだよ…本当に韓国映画はどうしてそんなことするの…?って展開をしてくるので…心がえぐれる…(でも見ちゃう…)。
本当は韓国映画にもギャグだったり明るい映画はあるらしいのですが、半地下の家族、スウィングキッズに続いて三連続目の『どうしてそんなことするの…?』な韓国映画でした。次は明るい韓国映画をひきたいと思います!おわり