読書と映画の記録

読書と映画の記録です

死の商人の物語、『ロード・オブ・ウォー』を見ました

死の商人の物語、『ロード・オブ・ウォー』を見ました。

 

楽しい要素はない、淡々と武器商人のユーリが武器商人になるきっかけからその先を描かれる物語です。

ソビエト時代のウクライナから亡命してきたユーリと弟と両親。ユーリはあるキッカケで銃に目覚め、武器商人となる。ユーリは弟を相棒にし、仕事を隠して妻を得て、子も得る。しかし、国際的な警察組織の捜査官バレンタインに怪しまれて目を付けられてしまう。

 

という話。最後の文字がとても印象的で切ない。

時代を相まって色々考えさせられるお話でした。話はまとまって良い映画です。

 

 

以下、ネタバレ感想。

 

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チェコの民話に着想を得た映画、『オテサーネク』を見ました。

チェコの民話に着想を得た映画、『オテサーネク』を見ました。

 

不妊に悩む夫婦。夫は妻の気休めのために、別荘を購入する。別荘の庭を整備している最中、赤ちゃんっぽい木を見つけた夫は、ニスを塗って、妻にプレゼントする。妻はそれを、本当の子だと思い込む。

夫はなんとか妻を言いくるめて木の赤ちゃんを隠そうとするが、妻はあっという間に『懐妊した』とまわりにいいふらし、『赤ちゃんができた』ということを隠すことが難しくなってしまう。

同じアパートに住むマセた少女は、やけに赤ちゃんに興味を持っている。そして、あっという間に赤ちゃんが生まれる時期が来てしまい…。

 

このマセた少女が個人的にすっごく好きで、『好奇心旺盛で影響されやすく、聡明だけれど無知』という創作における少女という時代の良さを十二分い発揮したキャラクターだと思いました。

少女にバレてしまう、少女が次は何をするのか…と、少女のおかげで全編に渡って緊迫感がすごいです。が、びっくりさせてくるタイプではなく、ゆっくりじわじわとゾワゾワするタイプのホラーです。音の気味の悪さも良くできているので、ヘッドホンでぜひ。

 

オテサーネク (字幕版)

オテサーネク (字幕版)

  • ヴェロニカ・ジルコヴァー
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以下、ネタバレ感想。

 

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『マガディーラ 勇者転生』をみました

ちょっとイマドキの小説みたいなタイトルですが『勇者に転生』ではなく『勇者が現代に転生』の方です。

 

400年前に悲しい別れを告げた2人が現代で生まれ変わってまた出会う…のですが、『なんか運命』を感じつつも、思い出してはない2人。そんな中、覚えてる方の悪役がちょっかいだしたりして、その過程で過去を思い出し…。

 

という、ストーリーとしてはかなりシンプルです。インド映画らしいノリの良さがあって、シンプルなストーリーでもキッチリ楽しめるようになってます。乗馬から車を吹っ飛ばすシーン・ヘリから身を乗り出すシーン・炎の向こう側から主人公がやってくるシーン、なんでもアリです。

2009年の映画なのでそこそこ古い映画ですが、この映画を作った監督がRRRを作るようになるんだ…!と思うとなんだか『変わらなくてよかった点』と『変わってよかった点』が両方見えて面白いです。

戦闘の時代があるので槍が胸に刺さったりしますが、そういうのが大丈夫な人はぜひ。

 

 

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『きっと、またあえる』をみました

『きっと、またあえる』を見ました。

ちょっとしんみりして終わる映画が続いたので、インド映画ならちゃんと気持ちよく終わってくれるはずだ…!と信じて視聴を開始。大当たりでした。激推しするような何かがあるわけではないですが、良い週末で終わりたい時にオススメの映画です。

 

ストーリーとしては『受験に落ちて超落ち込んでる息子を、両親とその友人たちが慰める話』なのですが、大学生活・友情・家族愛がちょうどいい感じにミックスされています。

きっと、またあえる(字幕版)

きっと、またあえる(字幕版)

  • スシャント・シン・ラージプート
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続きはネタバレ感想。

 

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アフリカン・カンフー・ナチス

悲しい映画を見たので次は面白い映画を見ようと思って選んだのですが、ちょっと面白いというか冷静にツッコミまくりたくなる映画でした。笑える感じではないです。

 

ストーリーは『ヒトラー東条英機が実はガーナで生きていて、なんか横暴してる』みたいな感じです。そこからまずツッコミどころが多いんですが、ガーナ人の字幕が全部関西弁だったり、謎のツッコミどころだらけです。

 

 

以下ネタバレ感想。

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スウィング・キッズをみました

スウィング・キッズを見ました。

ジャケットがかなり明るめなので明るい映画だと思ってたんですが、かなり怒涛の展開でした。

時は朝鮮戦争の時代、アメリカ人と朝鮮人捕虜がタップダンスを一緒にやる話。これだけ聞くととても明るい話に聞こえるのですが、踊っていても戦時下は戦時下。戦争中というであること、彼らのダンスを率いるアメリカ人が黒人であること、ダンスメンバーの中に戦争の英雄の弟がいることなどから、簡単には楽しくダンスは踊れません。

 

 

続きはネタバレ感想。

 

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BEASTARSを全巻読んだ

気づいたら完結してたので、全部読んでみました。

主人公であるハイイロオオカミのレゴシが繰り広げるてんやわんやなんですが、ストーリーも良いのですが、個人的にとても好きなのが彼らの生態について。動物をベースにしつつ人型となっていますが、元々動物だった頃の色々も残っててとても面白いんですよね。なので生態好きポイントをひたすら語っていこうと思います。

 

 

好きポイントがストーリー絡みなのでネタバレしかないよ

 

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